写真について話そうを読んだ

最近、写真の鑑賞に興味を持ちまずは鑑賞の仕方を知らねばならないと、近所の図書館で写真史について記述のある本を借りた。
この本は写真の成り立ちから始まり、時代に沿ってその時代主流だった技法について対話形式で議論している。一通り写真史についてさらってあり、著者の考察も初心者にはとても参考になる。

写真について話そう (写真芸術シリーズ)
Posted with Amakuri at 2018.1.7
飯沢 耕太郎
角川学芸出版

流派の中で個人的にお気に入りなのはピクトリアリズムだ。
これは絵のような写真を作り上げる流派のことである。現在はかかる手間と絵のような写真なぞ写真である意味が無いということでかなり廃れているみたいであるが、個人的には「写真のような絵」と「絵のような写真」は明らかに違うとサンプルの写真を見て直感した。
北代省三の《把手》はピントをぼかすことによって異質なものを共存させていて不思議な気分にさせるし、マン・レイの《リンゴとネジ釘》もそう。おそらく、特に前者は写真を生業にしていないと題材にすることすら思いつかないのではないか。それは絵というものが根本的に自らのイメージを具現化するものであるのに対して、写真は我々が生きているこの世界の現実に存在する物質を切り取るものだからである。したがって、「写真のような絵」と「絵のような写真」はそれぞれ共存できる。

他に印象に残った写真はハルスマンの《ダリ・アトミカス》、エジャートンの《ミルク・クラウン》、スティーグリッツの《ジョージア・オキーフ ある肖像−手と胸》、スミスの《田舎医者》である。スティーグリッツのものに関してはネット上で見つからなかったので手元のスマートフォンを使って撮ったものをアップロードをしておく。単なるヌード、のはずなのだが手の存在感が妙に私をひきつけたものである。

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Posted by oumae